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平成30年度発達が気になる子のための子育て講座 第三回目においでくださりありがとうございました

台風24号がいよいよ列島上陸し各地の状況が気になるところですね。明日、休校になった学校もあるようですが被害が出ない事を願うばかりです。

皆さん、明日はお子さんと災害時の心構えについて話す良い機会でもありますね。危険個所には近づかない、停電時はどうするかなど具体的なことを話し合ってみてください。

 

さて、本日は「発達が気になる子のための子育て講座第三講座」でした。

講師は多機能型事業所いちほの所長、茂木奈緒様。

いちほは就労移行支援事業、就労継続支援B型事業を通して就労に必要なスキルを向上し継続的な就労を目指す事業所です。

これまで就労に繋がった方が何名もおり、就労移行支援を「基礎的訓練期」「実践的訓練期」「就職活動期」の3段階に分けたプロセスに沿って、実例も挙げながらお話頂きました。

 

就労支援とは「働く」ために必要な生活リズムや体力を身に付けいろいろな作業や活動を通し、自分の特性や課題を理解し、対応方法を身に付ける。ことをメンバーさん(利用者さん)と共に考えていくものだそうです。

 

就労は本人の働きたいという意欲だけでなく、健康管理や障がい理解、日常生活管理や基本的な生活リズムがしっかりしているかどうかで就労の継続度合いも異なってくる。そのいわば土台となる部分をいちほは担っており、2年という短期決戦の中でいかにメンバーさんとの信頼関係を構築し一緒に考える関係性をつくれるかがまず初めの課題です。と話されました。

就労移行支援では庄内に2つしかないワークサンプルで様々な作業を疑似体験しながら働く上での得手不得手を体感し自己理解へと結びつけていくと同時に、周囲とのコミュニケーションで受けるストレスへの対処方法なども学びます。

ストレスというものは知らず知らずに溜まり、ある時爆発しますので、そうならないためにもストレスの原因は何か?ストレスをどう解消するか?を知ることは非常に有益です。ストレス要因が分かると職場にも配慮、手立てをお願いしやすくなりますので双方にとっていいことづくめなわけですね。

こういった発信はスタッフさんがするよりもメンバー同士で話し合ったほうが「なるほど」となるそうです。

同じ目線で話せる仲間ができるというのも事業所の雰囲気がいいからなんだろうなぁと感じました。

 

基礎的訓練期から実践的訓練期を経て就職活動期に入ると職場実習に向けた準備になります。準備にはハローワークと深く連携しており、職場見学においては見学先をメンバーさん達が興味関心のある職種から決めていく。本人が中心にいる支援を実践されている様子がうかがわれました。

 

働くにあたって必要なスキル、定着に必要なスキルは人それぞれ違いますが、幼少期、学童期から家族が出来ることとして、

・生活リズムを作る

・感覚の違いを理解する

・周りに環境的配慮を求めることを遠慮しない

・家庭の中で役割を持つ

・長い人生、時に遠回りもあり

等が挙げられました。

 

学校と異なり、長丁場の就労。

「こういうの苦手なんだよね」

「こういうの得意なんだよね」

といった”自己理解”と生活する力”生活自立度”を日頃から意識した子育てをしていくことが土台作りに繋がり、働き続けられる力に結びつくのだと思いました。

 

グループトークでは5グループに分かれ、いろんな話題で盛り上がっていました。研修会の度に感じますが、様々な立場の人が集まって話す場に遭遇することはあまりありませんのでとても貴重な機会だと思います。

まだまだ話足りない方、是非次回の研修会においでください。

次回は11月25日(日)にこふる3F栄養指導研修室にて開催いたします。

当会のおしゃべりサロンCasual Chatも同時開催です。

皆さんとお会いできる事を楽しみにしております。

 

 

筆)naka